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抜けた歯をそのままにしておくのは危険?

歯を抜いた後、あるいは何らかの理由で抜けてしまった後、治療せずにそのままにしている人も少なくありません。特に奥歯だと前歯ほど目立たないということもあり、痛くなければ放置してしまいがちです。

歯には、噛む、飲む、発音、見た目の、4つの役割があり、上顎と下顎の歯の噛み合わせによって役割を果たします。そのため、抜けたままで治療せずに放置していると、時間が経つにつれて身体に悪影響が出てきます

抜けた歯の空間に他の歯が伸びて出てくる

歯が抜けるとスペースができます。

そのできたスペースに、時間がたつにつれて隣の歯がのびて来たり、歯が傾いてきたりすることがあります。そうなってしまうと人工の歯を入れる事もできなくなり、保険適用外の高額な歯列矯正治療しか方法が無くなります。そうならないためにも、早め早めに治療することが望ましいです。

噛み合わせが悪くなり体のバランスが崩れてくる

永久歯は28本あるため「一本くらい」と思いがちですが、どこの歯も一本でも欠けてしまうことで噛み合わせが悪くなります。噛み合わせが悪くなると、奥歯が崩壊して顎関節症を発症するリスクが高くなるだけではなく、肩こり、頭痛などの症状も引き起こして体にストレスをかけます。

対処方法として、奥歯を総義歯にするかインプラントを複数本入れるなどの方法があります。費用を抑えたいのなら総入れ歯、自分の歯のような噛み合わせを求めるならインプラントがおすすめです。

見た目に影響してくる

口は顔の中でも一番目がいくところで、歯は顔の印象に大きく影響します。歯が無いというだけで人の目が気になり、大きな口をあけて笑うことが出来なくなったり、人とコミュニケーションを取る事に抵抗を感じるようになります。

奥歯は前歯のように表情に影響しないと思いがちですが、奥歯を失って時間が経つと頬や顎のラインが変化して、老け顔になってきます。歯の無い場所は、時間がたつと歯ぐきが下がってくるため、頬がこけて見えたり頬がたるんで見えたりします。

前歯が無い状態で放置する人はあまりいませんが、放置した場合には口元にシワが寄り年齢よりも老けて見られます。以上のように、どの部分の歯が欠けても美容に良くないということが分かります。

歯ぐきが下がってくる

歯茎が下がると歯槽骨が機能しなくなってしまい、インプラント埋め入れ手術を受ける場合には、骨造成のソケットリフト法や、粘膜の中に人工骨と骨補填材を埋めるサイナスリフト法が必要になり、高額な費用がかかります。

噛み合わせが悪い事による胃腸障害

歯が抜けた状態では咬み合せのバランスが悪くなり、食べたり飲んだりする事に支障をきたします。完全に噛み砕かれていない状態で胃や腸へ送られると、消化が悪くなり胃腸の病気だけではなく体にも悪影響が生じます。

噛み合わせが悪いと唾液の量が減るため、歯周病になるリスクが高まり口臭が強くなるなどの影響も出てきます。

発音が悪くなる

歯の有無は喋る時の発音にも大きく影響してきます。「サ」行などの発音は、歯が無いと息がもれてしまうため聞き取りにくくなってしまいます。

脳への刺激が減少する

噛むことは脳に刺激をあたえます。しかし、噛み合わせが悪くなると脳に与える刺激が減少するため、認知症になるリスクが高まります。

歯を失った時に適した治療法

歯は一本でも欠けると体に色々な悪影響をもらたします。「歯は28本もあるのだから一本くらい」と思いがちですが、放置しておくことのリスクも考えて早めに治療することをおすすめします。歯の治療は保険適用にならないものが多く、高額になるというイメージがありますが、早めに治療すれば保険適用内で治療可能なものもあるので歯科医師に相談してみましょう。

歯を失った時には、ブリッジ、部分入れ歯、インプラントなどの方法があります。ブリッジと部分入れ歯は使用する素材によって保険適用のものと自由診療があり、インプラントは自由診療のため保険適用外です。どの治療法が自分に適しているかは歯科医師と相談してきめましょう。

ブリッジ、部分入れ歯、インプラントについて

たった1本の奥歯が抜けてしまっただけでも、治療をせずそのまま放置してしまうと、将来的に深刻な症状に悩まされることになってしまうかもしれません。ここでは、奥歯が抜けてそのままにしてしまったあとの治療方法の選択肢である「ブリッジ」・「部分入れ歯」・「インプラント」の3つの治療方法の特徴について紹介していきます。

ブリッジ

抜けた歯の両隣にある残った歯を削り、土台にして、連結した人工の歯を被せるという治療方法が「ブリッジ」です。一番の奥の歯が抜けた場合は「延長ブリッジ」という手前2本にブリッジをかける手法をとる場合もありますが、手前2本の歯の状態によってはブリッジがかけられない場合もあります。

ブリッジは、ほとんど自分の歯と同じような感覚で噛めることや固定式による違和感の少なさがメリットです。治療期間は比較的短く、土台となる歯の状況にもよりますが早ければ1~2週間程度で終了する場合もあります。時間的な負担も少ないと言えるでしょう。

ブリッジのリスクやデメリット

ブリッジを装着することで土台となっている歯の部分に汚れが溜まりやすく、歯周病のリスクが高まる可能性があります。歯間清掃用具を使用して、毎日のケアを丁寧に行わなければいけません。ブリッジ装着後のおすすめの清掃補助用具は「歯間ブラシ」、「ワンタフトブラシ」などです。

ワンタフトブラシは普通の歯ブラシよりも毛が密集している歯ブラシで、歯周病などの歯科疾患が少ないと言われているスウェーデンでもケアに取り入れられています。アイテムを利用したケア方法については、一度かかりつけの歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめです。

ブリッジの保険適用条件

自費診療では費用が高額になってしまいますが、使用する材質を選択でき、見た目にもこだわった治療ができるというメリットがあります。もし白い素材でブリッジをする場合、

  • 上下左右の第二大臼歯が4本とも残っていること

が保険適用の条件です。保険適用箇所は、第二小臼歯(前から5番目の歯)を失った場合に限ります。

部分入れ歯

残った歯にクラスプと呼ばれる金属のバネをかけて、人工の歯と床(人工の歯肉)を固定するのが「部分入れ歯」です。奥歯が抜けた場合でも、通常は両隣の歯にクラスプをかけて治療します。両方の奥歯が抜けてしまったり、片方だけで安定性が悪かったりする場合には、目立たない処置を施したうえで反対側の奥歯にクラスプをかけることになるかもしれません。一番奥の歯が抜けた場合には、手前の歯何本かにクラスプをかけることになります。

ブリッジやインプラントとは違い、外科処置をしたり歯を削ったりすることはありません。治療の痛みに対して不安がある方に向いた治療方法と言えるでしょう。治療期間はブリッジと同様に1か月前後と比較的短く、早くて1~2週間程度で終了となることが多いようです。

部分入れ歯のリスクやデメリット

自分で取り外して洗えるうえ、何本欠損があっても保険適用内で治療ができるのが部分入れ歯の特徴ですが、ブリッジと比較すると噛む力が安定しない、見た目が良くないなどのデメリットもあります。

部分入れ歯は取り外して洗浄ができるため清潔に保てますが、取り外して洗うことを怠るとブリッジと同じように歯周病のリスクが高まるでしょう。口臭の原因にもなってしまう恐れがあります。通常の歯磨きと同様に、歯と歯の間や歯と歯肉の間、金属のバネ(クラスプ)部分の手入れをしっかりと行いましょう。

毎食後の手入れが理想ですが、少なくとも就寝前には忘れずに手入れをする習慣をつけていくようにすると良いかもしれません。

部分入れ歯の保険適用条件

部分入れ歯は保険適用内で作製することに制限がないため、費用負担は少なくて済むでしょう。しかし、保険適用内では素材などに制限があるため、使い心地や耐久性、見た目などにこだわった入れ歯を作りたい場合は自費で作成するという方法もおすすめです。

インプラント

顎の骨に金属(チタン)製の人工の歯根を埋め込み、それを土台にして人工の歯をはめ込むのが、歯科における「インプラント」治療です。奥歯は前歯に比べて噛む際の力が大きくかかってくるため、顎の骨の状態によってはインプラント治療が難しい場合もあります。

顎にしっかりと固定されるため違和感なく自分の歯と同じような感覚で噛めること、審美性に優れているという点がメリットです。

インプラントには外科手術が必要なこともあり、治療期間も3ヶ月半~1年ほどを要する場合もあるため、ライフイベントなども考慮しなくてはいけないケースもあります。

インプラントのリスクやデメリット

インプラントは外科的な処置を伴うため、不安が多い治療方法であると言えます。考えられるリスクは

  • 手術中に骨の神経や血管をドリルで傷つけてしまう
  • 上顎洞(上あごの上にある空洞)を削ってしまい炎症を起こす
  • インプラント周囲組織の炎症

などです。インプラントに対するセカンドオピニオンを受け入れてくれるクリニックも増えてきているので、必要に応じて利用するのもおすすめです。

インプラントは保険適用外の治療

インプラントは保険適用外の治療で自費診療となるため、治療費は高額となってしまいます。1つの歯で20万~30万円程度と言われていますが、骨の状態によってはそれ以上の治療費がかかるかもしれません。治療を開始する前に事前に主治医と相談するのが良いでしょう。

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