歯周病の初期は自覚症状が無く、気が付いた時には症状が深刻になっていている事があります。
進行すると歯が抜けてしまい、入れ歯やインプラントを埋め入れる治療が必要になります。
そうならない為にも定期検診は大切ですが、日頃からチェックしておくことも必要です。
歯周病の一般的な症状を挙げてみました。以下の項目に該当が多いほど歯周病の可能性が高まります。是非、各自でチェックしてみてくださいね。
口の中にネバつきを感じる時は、口の中で細菌が繁殖している可能性があります。
細菌は寝ている時に繁殖しやすいため、特に朝起きた時に感じることが多いです。
口腔内には、虫歯菌、歯周病菌の他にもカビなども繁殖しやすいため、朝のブラッシングは必要不可欠です。
歯周病が原因による口臭は、歯垢から増殖した菌がガスを発生したものです。
その臭いは、何かが腐ったような、まるで生ゴミのような臭いを放出することがあります。食べる物によって若干違いますが、どれも不快な臭いであることに変わりはなく、他人に不快感を与えます。
誰かと会話をしていて、相手が不快な表情をした場合には自分の口臭が強いと思った方が良いでしょう。
歯ぐきが下がって根っこが見えている状態は「歯肉退縮」と言う歯を支える骨が破壊されるときに起こる症状です。
その主な原因が歯周病で、初期には痛みなどは無いため放置しがちですが、進行すると歯周炎を発症し痛みが生じます。
隙っ歯とも言われる状態です。歯周病が進むと、歯を支えていた骨が溶けはじめます。その状態で歯に力がかかると歯が移動してできた状態が隙っ歯です。隙っ歯になると、できた隙間に食べ物が詰まりやすくなり虫歯になるリスクが高まります。
歯周病は自覚症状が無い状態で進行し、免疫力が低下した時に炎症を起こして腫れや痛みなどが現れます。
これは、歯を支えている歯槽骨が露出したことが原因で起こる状態で、その後も更に歯は動き続けていきます。腫れは一時的に引く事もありますが、歯周病は慢性の症状のため、決して治ったというわけではないので油断は禁物です。
歯がグラグラするのは歯周病が悪化した状態で、骨が失われている状態です。
この時に歯を更に手で揺さぶってしまうと、歯槽骨を溶かして更に歯周病を進行させてしまうので止めてください。早めに歯科医院に行って治療をすることをおすすめします。
歯ぐきから出血するのは歯周病だけではなく、虫歯からの出血や被せ物の不具合部分からの出血があります。歯ぐきに歯垢が溜まると、歯は細菌の侵入を防ぐために炎症を引き起こし血を溜めます。その状態で炎症箇所をブラッシングして刺激を与えて出血するパターンです。歯茎からの出血の場合は歯周病の前触れと思って良いでしょう。
膿の正体は血液中の白血球が歯周病菌と戦って、死骸になった菌の姿です。
歯ぐきから膿が出ているということは、既に体の中で歯周病菌が発生している状態で、かなり歯周病が進行している証拠とも言えます。この状態の歯周病の進行度は、中度~重度と思われます。
食べたり飲んだりした時に歯がしみるのは味覚過敏や虫歯と思いがちですが、歯周病を発症している時にも歯にしみる事があります。
味覚過敏は冷たい物を食べたり飲んだりしたときに歯がしみる症状で、ブラッシングや歯ぎしりなどで歯の表面のエナメル質が削られたのが原因です。
冷たいものだけではなく熱いものにも歯がしみる場合は、虫歯が原因です。歯の腫れや出血などを伴いながら歯がしみる場合は、歯周病を発症している可能性があります。
歯肉炎の段階では、歯茎が赤くなったり腫れたりの症状があります。ブラッシング時の出血は歯周病初期の症状です。この状態なら歯石除去をすることで進行を抑えられます。