インプラントデンチャーとは

このページでは、インプラントデンチャーのうち、特にオールオン4について、その特徴やメリット、デメリットを紹介しています。また、インプラントデンチャーのその他の手技についてもまとめているので、是非参考にしてみてください。

インプラントデンチャーの特徴

インプラントデンチャーのメリット

食事が美味しく味わえる

オールオン4における人工歯は、入れ歯のような一体型がありつつも、あご全体を覆う構造をしていないため食べ物の温度や感触がよくわかります。味だけでなく、料理そのものをしっかりと味わうことができるのです。もちろん、インプラントのため力を入れてもズレが起こらないので、固いものも安心して食べることができます。

体への負担を軽減できる

すべての歯をインプラントにしようとした場合、ブリッジタイプの歯が連結したものを使用したとしても8～12本のインプラントを埋入する必要がありますが、オールオン4はその名前の通り、片あごにつき4本の埋入のみで治療が可能です。その分、手術にかかる時間も短くなるだけでなく、術後の痛みや腫れも通常のインプラントと比べて抑えられるため、患者様の負担が軽減できます。

最短一日で仮の歯を入れることができる

ほとんどの場合で、その日のうちに仮の歯を付けることができるため、歯がない状態や入れ歯の状態で過ごす必要がありません。固いもの以外であれば食事も可能なので、ほぼ術前と変わらない生活ができるといえるでしょう。

インプラントデンチャーのデメリット

抜歯の必要がある

歯のなくなったところにのみ埋入するインプラントと違い、オールオン4はすべての歯を固定する手技となるため、残っている歯がある場合はすべて抜歯する必要があります。残したいと思う方もいるかもしれませんが、状態の悪い歯を無理に残すよりも、抜歯してしまった方がいい場合もあるので、その点も鑑みて検討するといいでしょう。

外科手術が必要な場合がある

あごの骨の状態が極端に薄かったり、少なかったりする場合には、オールオン4での治療前に骨移植や骨造成の外科手術を必要とする場合もあります。もちろん検査を十分に行い歯科医師が判断しますが、不安な場合は歯科医師に相談しましょう。

治療できる医師が限られる

インプラントの治療は多くの歯科医師が行っていますが、オールオン4は難易度の高い手技であるため、全国でも治療が可能なクリニックは限られます。かかりつけのクリニックでオールオン4が可能かどうかは、クリニックのホームページを確認しましょう。

保険適用外である

オールオン4は自費診療で、保険適用外となるため、入れ歯と比べると費用がかかります。 ※参照元：オールオン4のデメリットについて - 東京・神奈川・埼玉 オールオン４相談窓口｜東京・さいたま・神奈川のオールオン4専門歯科(https://implant-all-on-4.net/demerit/)

インプラントデンチャーの種類

ロケーターアタッチメント

ボタンのように、カチッと装着できるアタッチメントで、入歯の裏側に取り付けた樹脂製のディスクをはめ込んで安定させます。ディスクは交換可能であるため、長期的な利用にも適しており、またディスクはその維持力のレベルも様々で、お好みで調整が可能なのも特徴です。

Oリングアタッチメント

残った歯の根には突起を、入歯にはゴムリング（Oリング）を取り付けることによって、ホック形式で装着が可能で、強力に固定することができる入歯のことです。その大きさも小さく留められるので口腔内の違和感もおさえることができるだけでなく、金属の留め具がないため周囲の人にも気付かれにくいのが特徴です。

マグネットアタッチメント（磁性アタッチメント）

名前の通り、磁力で固定するタイプの入歯です。残った歯の根には磁性金属を、入歯には磁石を取り付けて、入歯を固定します。前述のOリングアタッチメントに比べると固定力は低いですが、その分歯や歯肉に優しいといえます。