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オールオン4のトラブル例

歯が1本もない状態でも、たった4本のインプラントを埋め込むだけで片顎全体にその日のうちに仮歯が入るオールオン4は、とても魅力的な治療方法。ですがオールオン4も一般的なインプラント治療と同じく、失敗のリスクはあります。どのようなトラブルが起こりやすいのか、またその回避法についても紹介します。

オールオン4のリスクについて

オーバーロード(過重負担)による脱落

オールオン4は4本のインプラントで最大12本の歯を支えます。土台となる埋入するインプラントにはバランス良く負担を分散しないと、特定のインプラントだけに負担がかかってしまいます。

特定のインプラントに過剰な負担がかかることをオーバーロード(過重負担)と呼び、この状態が続くことで骨とインプラントの結合が上手くいかず、脱落を招いたり被せ物の破損を招いたりすることがあります。

痛み、しびれ、腫れがいつまでもひかない

インプラント手術後2~3日は口内に傷が出来るので、痛みや腫れは少なからずあります。もちろん痛み止めなどが処方され、通常なら数日で痛みは引きます。

しかし、我慢できないほどの痛みがある場合や、長期的に痛みや腫れが続く場合には、インプラント治療に問題があったと疑うべきです。インプラントが正しく埋め入れられていないと神経を損傷することがあります。そうなると当然ですが、激しい痛みが生じたり腫れたりなどの症状がでます。その場合は我慢せずにインプラント治療を受けた歯科医院に相談しましょう。

感染による失敗、インプラントが抜ける

オールオン4に限らずインプラントの失敗の原因に、感染が挙げられます。

インプラントは口腔内に傷をつけて治療をするため、口の中を不衛生にしていると細菌感染しやすくなります。ブラッシング不足などで細菌に感染して炎症を起こすと、痛みや腫れが生じることがあります。インプラントを入れた後は、以前にも増して口の中を清潔に保つようメンテナンスが必要です。

細菌感染でインプラント周りが腫れてしまうことがありますが、長く腫れが続くとインプラントが抜けてしまう可能性があります。オールオン4は4本で最大12本の歯を支えるため、土台となっている1本が感染により失敗してしまうと、残りのインプラントだけでは全ての歯を支えることができなくなってしまう場合があります。

インプラントのトラブルで最も多い感染症が「インプラント周囲炎」です。インプラント周囲炎を発症してしまうと、天然の歯よりも進行しやすいので、注意しなければなりません。

インプラント周囲炎が起こる要因とは?

どんな事が原因でインプラント周囲炎を起こすのかまとめました。

術後のメンテナンスを怠った

インプラント埋め入れ後は、十分なメンテナンスが必要になります。念入りな歯磨きはもちろん、メンテナンスの為に決まった日に通院することを義務付けられます。メンテナンスを怠ってしまうと感染リスクを高めるので、メンテナンスに自信が無い方にはインプラントはおすすめできません。

インプラント治療を行う歯科医院の衛生管理に問題があった

インプラントの手術は、治療室とは別室の感染予防の徹底した部屋(手術室)で行う必要があります。しかし、全ての歯科医院にそのような別室があるというわけではありません。

そのため、院内感染が原因でインプラント周囲炎が発症してしまうこともまれにあります。なので、歯科医院を選ぶ際には手術室があるか否かも重要ポイントとして覚えておきましょう。

歯周病が完治していなかった

インプラント治療前に歯周病だった方は、歯周病が完治していない状態でインプラント治療を受けると感染のリスクが高くなり、インプラント周囲炎を発症しやすくなります。

そのため、歯周病がある方は、歯周病を治療して完治してからインプラント治療を始めることになります。

喫煙者、糖尿病

ヘビースモーカーの方や糖尿病の方は、インプラント治療をすると細菌感染しやすくなりインプラント周囲炎になるリスクが高まります。

適切にインプラントが埋め入れられていない

インプラントには埋め入れる適切な位置や深さがあります。手術時にそれらが守られていない場合や、深すぎて顎の骨を貫通している症例も残念ながら見つかっています。そのような場合、インプラントと骨が結合できないため噛む力が回復せず、食事の度にストレスや違和感を感じるようになります。

ドリルで開けた穴の不具合

インプラントは顎の骨に埋め入れる際、ドリルを使用して穴を開けます。当然、1人1人の骨の硬さを考慮してドリルを熱しますが、まれにオーバーヒートが生じインプラントに不具合を与える事があります。

人工歯が外れた、破損した

インプラントは、メンテナンスをすることで長く使い続けることができます。しかし、メンテナンスをしていても、咬みあわせの調整が上手くできていない場合や、アパッチメントの締め付けが十分じゃないと言った理由で人工歯が外れるといったトラブルも起きています。これは、技術不足の歯科医院による治療ミスなので、このようなトラブルを招かないためにも医師選びが重要になります。医師選びは、口コミや評判などを参考に腕の良い医師を選んでください。

死亡事故

インプラント手術中に動脈を損傷したことで、動脈からの大量出血で死者が出たという症例も残念ながらあります。これは、検査の段階で動脈の位置を把握していなかったことから起きた事故です。このような被害者にならないためにも、事前の検査でCTによる精密な撮影を行う歯科医院を選んでください。

トラブルを防ぐためには、名医がいるクリニックを選ぶこと

このような失敗を防ぐためには、難易度の高いオールオン4をしっかりと行ってくれる優良なクリニックを選ぶことです。失敗のないオールオン4をするために選ぶべきクリニックのポイントを3つ紹介するので、ぜひ慎重に選んでみてください。

インプラントの治療に長けている医師がいる

オールオン4は難易度の高い治療です。そのためには解剖学的知識から噛み合わせ調整など、歯科診療の総合的な知識や経験が必要となります。

一般的なインプラント治療の実績よりも、オールオン4の治療実績がある医師のもとで治療を受けた方がリスクが少ないでしょう。インプラント・オールオン4の名医がいるクリニックを選ぶことが、失敗を防ぐ第一歩と言えます。

事前検査やアフターケアの充実、しっかり検査できる設備を導入している

手術の安全性を高めるためには、しっかりとした設備の導入も必要です。医療は日々進歩しているため、設備は充実しているかも、オールオン4治療に大きく関わります。

術前に歯科用CTで撮影することは骨の状態や血管・神経を正確に把握するためには不可欠ですから、歯科用CTを含めて設備の有無を一度チェックしておきましょう。

オールオン4が向いていない人はどんな人?

比較的新しい治療法でメリットも多いと言われているオールオン4ですが、全ての方に適用できる万能な治療方法ではありません。人によっては、不向きとされることもあります。

歯が1本でも残っている人

オールオン4は12本前後の連結した歯を装着する以上、口腔内に自然歯が1本でも残っている場合は装着できません。基本的にはすべての歯がなく、歯茎だけの状態の人に適していると言えます。

ただ、1~2本しか歯が残っていない場合は、その自然歯だけでしっかりと咀嚼できるのか?と考えると難しいという結論にたどり着くでしょう。信頼のおける歯科医としっかりと話し合って、残った自然歯を抜き去りオールオン4を装着する人もいます。

骨が弱く治療に耐えられない人

オールオン4を検討するご年齢になると、骨粗しょう症やそうでなくても骨が弱ってきている人もいます。オールオン4を装着するための根っこになる部分は、顎の骨に埋め込む工程が必須です。まず根っこを埋めて固定することが可能であるか、根っこに装着した12本前後の連結した歯の重み、咀嚼の力に耐えられるかがポイントとなります。

顎の骨が弱っていて手術や装着後の生活に耐えられないと判断される場合は、その後の生活を考えて装着は不向きであると診断される可能性もあるでしょう。

歯周病の人

オールオン4を装着した人が罹患しやすい病気として、「インプラント周囲炎」があります。インプラントの根っこを挿入した場所に炎症が起きるのが特徴です。このインプラント周囲炎の原因のひとつとして、「歯周病」が挙げられます。そのため、歯周病をお持ちの人はまず歯周病のコントロールを行わなければいけません。装着前はもちろん、装着後の歯周病コントロールも継続して必要になります。

メンテナンスをきちんとできない人

人工歯は虫歯にならないと安心される人もいるかもしれませんが、装着後の毎日のお手入れや歯科医への定期メンテナンスなどを怠ると、インプラント周囲炎の原因になります。人工歯が虫歯にならなくても、その根元の歯茎が傷んでしまっては元も子もありません。治療を受けたら自然歯と同じように気を遣い、日々のお手入れを欠かさないようにしましょう。

また、喫煙者もオールオン4に不向きとされています。喫煙すると血管が細くなり術後の経過が悪くなりやすく、唾液が少なくなるため歯周病菌が進行しやすくなるためです。

オールオン4のまとめ

体への負担を減らし、咀嚼しやすくなるなどメリットもあるオールオン4ですが、デメリットやリスクがあることも忘れてはいけません。インプラント治療は成功例だけでなく、失敗例もあります。大切な体の一部に関わることなので、信頼できる歯科医師に相談し、オールオン4やその他の治療を比べて選択肢を吟味し、自分に合った治療は何かを医師と検討しましょう。

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